XSS-67ST-Proの飛距離データを考察してみる
XSS-67ST-Pro開発秘話
最高のロッドを開発すべく、2023年に木更津工専の協力の下、無風下の体育館にて飛距離測定を行っていました。
飛距離dataの測定に協力して頂いたのは板垣先生、学生の田中くん、松野下くんの2名、そして釣友の大野さん。
2023年の2月6日に実施しました。
膨大なdataを取り、これは一部のデータ。
キャストして頂いたのは学生の田中君。
5フィート9インチのソリッドティップのファーストテーパーのアジング系のロッドと、
クロスセンシティブのXSS-67ST-Pro、6フィート7インチのチューブラーティップのスローテーパーロッドで、飛距離を比較したデータになります。
データ考察
注目すべきは飛距離の数値自体にもあるが、5投した時の飛距離のバラツキに注目して頂きたい。
(N数=5と若干少なめですが、他のデータとも比べて判断し、開発につなげています)
XSS-67ST-Proは、サンプルAのファーストテーパー、ソリッドティップのロッドに比べ、ほぼ毎回安定した飛距離を出しているのがグラフからも見て取れる。
つまりグラフが横一列の直線的になっているということ。
さらに0.4g、1.0g、2.0gのジグヘッドの重さの違いによる飛距離の差が小さいという事。どのウエイトも同じ感覚でキャストが出来ているのが数値でも現れています。
これが、田中君のコメントにもあったのですが、気持ち良くキャスト出来る事に繋がっていると考察出来ます。
安定したキャストは、すなわちキャストが気持ちいい、最高のキャストフィールが得られ、アングラーの満足度向上、快感に繋がります。
この事が数値化され、まずは「見える化」することが出来ました。
また軽量ジグヘッド0.4gの領域では、飛距離が伸びている点にも注目。しっかりとジグ単の重みを、ベリーからバット部に乗せて、軽領域においてもロッドの反発力を活かせている証拠。
やはりお客様からお問合せが多いのは、0.8g以下の軽量ジグ単の使用感。その軽量域がアジングにおいて最重要、ロッドの善し悪しが分かれるところ。
ライトスピニングにおいて重めの2.0gのジグヘッドの飛距離は、どちらもバラツキが無いのも興味深い。このくらいの重さになると飛距離が安定する、というのも数値化された。
この結果は逆に言うと、重めの領域ではロッド性能に大差は出にくいのかもしれない。やはりスピニングタックルは、1g以下の絶対領域において真価が問われるのではないか。その点では、ご質問をくれるアングラーは、それを肌感で理解しているからこそ、その絶対領域の使用感に拘るのだと推測されます。
よってXSS-67ST-Proフルフィルメントは、1g以下の軽量ジグヘッドの領域において、飛距離も伸びて、安定したキャストが可能。気持ち良いキャストが出来る事を数値化して証明出来た。
これはアジングにおいては、大きなアドバンテージ。
他のロッドとの差が体感出来るハズで、購入時の参考になると思います。
G-TECでは、見えないところで科学的根拠に基づき開発を行い、数値化していきたい。それはロッドを選ぶ側にも参考になるはず。
次回はベイトフィネスロッドのXSC-59ST-Proディアスローの飛距離データを考察していきたいと思います。
G-TECでは、これからも科学的根拠に基づきながら、アングラーに夢と感動を与える道具を作り続けていきます。